藤岡幸夫オフィシャルファンサイトトップへ

Yahoo! JAPAN

  • From Sachio」内を検索 
  • 「藤岡幸夫 オフィシャルファンサイト」内を検索

過去の一覧はこちら(音楽のお話集もこちら)


2010/03/09


 今日はピアニストの中野翔太君と14日の東京フィルとのコンサートの打ち合わせ。 彼とは初共演だけど噂通りの品格のある素晴らしいピアニストだ。

 ところで彼がソロを弾いてくれる吉松さんの編曲によるドヴォルザークの弦楽四重奏曲のオーケストラ版、すごく面白い。2楽章ではトランペットのミュートのソロが出てきちゃったりして (それが見事にマッチしてる)ニヤニヤしながら勉強してる。それに何よりドヴォルザークのオリジナルが素晴らしい音楽で時に編曲だと忘れてしまう・・!

 前半はの1曲目は吉松さんの「アトム・ハーツクラブ」組曲の1番を久しぶりに振る。こちらは弦楽合奏のロックンロールだ。

 後半は黛さんの「舞楽」と吉松さんのアレンジのキース・エマーソンの「タルカス」。

 「舞楽」は実は初めて振るのだけど、その壮麗にして東洋の妖しい響きが素晴らしい。20世紀の現代音楽で数少ない(失礼!)聴いてて飽きない傑作。

 悪魔の宿った「タルカス」はとにかく難しくて大変。オリジナルはすごくカッコいいのだけどそれを大オーケストラでやろうっていうのだから半端じゃない(吉松さんの気合の入ったアレンジ!)。 アンサンブルを崩さずにどこまで暴走できるかが勝負。今回の東京フィルのコンサートマスターの荒井英治さんはこのプログレッシブ・ロックのマニアで有名だから心強いしすごく楽しみ。


 それではみなさんコンサートでお会いしましょう!!


PS 今月のプログラムは初めてやる曲や初演やらで先月から朝から晩までスコアにどっぷり。この東京フィルのコンサートのあと大阪に移動して月曜日は関西フィルと中之島(20日)のシューマンとブラームスの最初のリハーサルに琵琶湖ホール(21日)のチャイコフスキーのリハーサルのあと金沢に移動して火曜日からアンサンブル金沢とジャジーなプログラム・・・。ロックに現代音楽にクラシックにジャズと頭の切り替えが結構大変。

こうなってくると夜寝るときシーンとしてると頭の中で音符がぐるぐるしちゃって全然眠れない。そこで枕元用に安いCDプレーヤーを買ってきた。 バッハやモーツアルトを試したが余計目が冴えちゃって全然ダメ。ワーグナーなら眠くなるかと思ったけどプレイヤーが全然再生仕切れなくてイライラしてダメ。 こういうときは城達也のジェットストリームがいいのだけどチープなアレンジの曲がかかると気に障る。

そこで「ザ・ヒットソングスー心の歌謡曲ー」というCDを試してみた(何でこんなCDがウチにあるんだろ・・?)これがなかなか効果的。いしだあゆみの「ブルーライト ヨコハマ」から始まって新沼謙治、ヒデとロザンナ、佐川満男(って誰やねん?)あたりでいい具合に気持ちよく眠くなってくる。たまに聴く歌謡曲ってなんだか妙な安心感があっていい・・・。 しばらくこの昭和の歌謡曲で安眠できそうだ・・。


   藤岡 幸夫



ウィーンフィルを初め欧米の一流オーケストラと共演して絶賛されてる中野翔太君。素晴らしいピアニストです。
2010/03/04


昨日の夕方から那覇に来てる。

関西フィルのメインスポンサーのダイキン工業主催の女子プロゴルフのダイキンオーキッドの前夜祭のパーティーに出席するためだ。
ぼくはゴルフはやらないけどこの前夜祭には関西フィルの理事の皆さんをはじめ普段関西フィルがお世話になってる財界のそうそうたる方々が集まるので毎年必ず西濱事務局長と皆さんにご挨拶に行く。

それにしても羽田空港から帰りの那覇空港にいたるまでのダイキンのホスピタリティは凄い。一流の仕事の見本のようだ。


今朝ひと勉強したあとにホテルの周りを散歩した。
那覇の街はすでに夏の甘い香りがいっぱいしてわくわくする。

僕はこの魅惑的な匂いにめっぽう弱い・・・。この街にいたら勉強できなくなるので午前中の飛行機で那覇をあとにする。


今週は14日に東京フィルとオペラシティで取り上げる吉松さんと黛さんのスコアにどっぷり。


吉松さんのドヴォルザークの「アメリカ」のリミックスバージョンはオーケストラとピアノソロでヴィヴッドにとんで面白いし話題のピアニスト中野翔太君との共演も楽しみ。


70年代を席巻したプログレッシブロックのキース・エマーソンの名作「タルカス」のオーケストラバージョンも強烈で吉松さんの意気込みが伝わる。
新しいダイナミックにして華麗なオーケストラサウンドを堪能してもらえるはずだ。


その一方で黛さんの「舞楽」は20世紀邦人作品の代表的傑作。オーケストラから邦楽器の響きが見事に引き出されその音楽は艶っぽく妖しげでありながらダイナミック。 和洋が混合した壮麗な響きで聴き手を飽きさせない。

14日がすごく楽しみ。


それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!


   藤岡 幸夫



街は夏の香りでいっぱい。朝の散歩が気持ち良かった。なんでもない通りでも椰子の木が誘惑してくる。
2010/03/01


 今日は勉強の合間をぬって息抜きにお墓参りに行ってきた。

藤岡家のお墓は近所にあるのに以前は全然行かなかったけど最近はちょくちょく足を運ぶ。


墓地は都内なのに緑が多く鳥たちの声が嬉しい。
今日は雨上がりなので土のすごくいい匂いがした・・・。土っていいもんだなぁと今更ながら感じる。


自然の香りの中でしばらくぼーっと空を眺めるだけでいいリフレッシュになった。

今週からスケジュールがまたきつくなるので気合いが入ります。


それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!


   藤岡 幸夫



2010/02/28


   「メンデルスゾーン と シューマン」 の話



フェリックス・メンデルスゾーン Felix Mendelssohn 1809 - 1847


ロベルト・アレクサンダー・シューマン Robert Alexander Schumann 1810 - 1856
 今週は来月指揮するシューマンの交響曲1番「春」の勉強をしてた。 ところでメンデルスゾーンはシューマンの一つ年上。先月メンデルスゾーンの交響曲3番「スコットランド」 を指揮したばかりだけど本当にこの二人はほとんど同じ歳でありながら正反対の作曲家だとつくづく思う・・・。(どちらも大好きな作曲家です。)

 メンデルスゾーンは天才だった。オーケストレーションも抜群でフォルムが美しく品格が高い。つまり「恥ずかしい」ところがないのだ。 指揮するときもこのフォルムが崩れないようにするのが大切なことの一つだ。(ただし一歩間違えるとつまらない演奏になってしまう。)メンデルスゾーンの交響曲は生命力に溢れ、 またその高貴さと美しさに指揮台の上で息を呑むことすらある。

一方のシューマンはメンデルスゾーンに比べて不器用だけど情熱に溢れる。そして語弊はあるが「恥ずかしい」ところがたくさんある。 例えば1楽章で最後にテンポが落ちて美しいテーマをオーケストラが歌い上げるが、当時としてみればあり得ないくらい恥ずかしい・・(だから僕はここが大好き)。 だいたい1楽章でトライアングルが出てくることもすごく恥ずかしい。でも恥ずかしいからこその快感が味わえるのだ・・。

メンデルスゾーンの交響曲を指揮するときその完璧なフォルムを再現することを心がけるが、逆にシューマンの交響曲はそのフォルムは完璧でないから指揮者にゆだねられるところが大きい。

メンデルスゾーンは指揮者としても有能で高い評価を得ていたけどシューマンは指揮者として評価が低かった。自己陶酔型でリハーサルの要領も悪かったのだそうだ。

恋愛についてはメンデルスゾーンは冷静だ。10歳年下の美しいセシルと交際を始めたとき(彼女は音楽に関しては全くの無知だった)わざわざ一ヶ月旅行をして彼女から離れる。 自分の気持ちを確かめるためだったらしい。結婚後は彼女とやり取りした手紙は破棄してしまう。ただし愛妻家だったのは間違いないらしい。

一方のシューマンは当時一流のピアニストだったクララと情熱的な恋に落ちる。クララの父親は猛反対したがついに結婚する。結婚してからもお互い交換日記を続け、 また自分の日記にはクララとセックスをした日に「F」とこまめにつけていた。

女性から見て冷静で要領がいいのがメンデルスゾーン、ちょっと面倒で不器用なのがシューマンだったのかもしれない。

メンデルスゾーンは働き過ぎで血管が破裂して死んだといわれるがシューマンは梅毒が原因で気が狂って人生を終えた。

僕はもちろんどちらの作曲家も大好きでここで二人の優劣を書いてるわけでは無い。
全く違う作曲家たちの素晴らしい作品を指揮できるのが指揮者冥利に尽きて本当に幸せだと改めて思ってるのだ。

ところでシューマンが天国に逝ってしまうまでの最後の2年間シューマンが精神病院にいる間クララ(当時36歳)と恋におちたのがシューマンより23歳下のブラームス(当時22歳)。 シューマンが他界した後この二人はお互いになくてはならない存在となっていく。

二人は交際をはじめて約30年後にお互い交わした手紙を交換した。ブラームスはそれをライン川に沈め、クララは炎に入れたという。
なんともロマンチックだと思いませんか・・?

話がどんどん脱線してしまった。来月指揮するシューマンの1番の話はまた来週します。


 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!


   藤岡 幸夫


2010/02/26


昨日は30年ぶりに卒業以来初めて母校の高校のオーケストラを指揮してきた。
制服も同じだし校舎も変わってなくて教室も同じ。懐かしかったー!


曲目はチャイコフスキーの「悲愴」にヴェルディの「シチリア島の夕べの祈り」、リムスキー・コルサコフの「スペイン奇想曲」。思ってたよりよく頑張ってた。


僕は高校1年のときはチェロを弾いていたけど2年のときは専門的に勉強するからといって休部してとにかく超生意気だった。
授業をよくさぼって師匠の小林研一郎先生や小澤征爾さんのリハーサルを見に行った。


ちなみに僕が3年になって指揮したのはワーグナーの「ローエングリン」の前奏曲にブラームスの「大学祝典序曲」と「交響曲1番」だった。


朝から晩まで指揮者になるのを夢みてたあの頃が鮮やかに蘇ってきていい刺激になったし、かわいい後輩たちと音楽ができて楽しかった。


みんな演奏会頑張ってね!


   藤岡 幸夫




※2/25 母校での event reportはこちら
2010/02/24


昨日の夕方は僕の尊敬する冨田勲さんと4月18日の日本フィルとのコンサート(サントリーホール)の打ち合わせ。

以前も書いたが冨田勲さんと言えば70年代にシンセサイザーを使って素晴らしいアルバムを次々に送りだして世界的な大ヒットを飛ばした作曲家。
シンセサイザーだけでなくオーケストラ作品も素晴らしい。

今回は後半は交響詩「ジャングル大帝」。昨年日フィルとレコーディングして関西フィルともコンサートで取り上げた傑作だ。

スケールが大きくまたジャズの要素もたくさん入って楽しく、またときにその美しさに息を呑む…。
40分を越える大作だ。


今からすごく楽しみ!
是非ともたくさんのかた達に聴いて欲しい。



久しぶりにお会いした冨田先生は相変わらずお元気でした。



中学生の頃の愛聴盤だった、冨田さんの「惑星」。世界的に凄いヒットしたアルバムで今聴いてもワクワクする。



昨年日フィルとレコーディングした「ジャングル大帝」のCD&DVDセット。DVDではお話にそってなんと綾戸智恵さんのナレーションと手塚治虫さんがこの曲のために書き下ろした16枚の絵が楽しめます。サラウンドの効果も抜群!


   藤岡 幸夫


※2009/5/6付from sachio「冨田勲さんの話」はこちら
2010/02/22


今日は平成22年2月22日で2が並ぶ珍しい日だそうだ。

特にそれとは関係なく今日はお馴染みの朝日友の会主催の中之島公会堂の中ホールでのレクチャーコンサート。

前半は西濱事務局長の司会で僕がベートーヴェンからブラームスまでのドイツもののレパートリーについて1時間くらい話をして後半は関西フィルの弦楽アンサンブル(指揮はコンサートマスターのゴギさん)。僕は客席で楽しませてもらいました。

平日の昼間にも関わらず客席も大盛況で素晴らしい企画だと思う。

皆さんありがとうございました!

来月の大ホールのコンサートも楽しみ!

毎回言ってるけど中之島の大阪市中央公会堂は大正時代に建てられたヨーロッパ調の美しいホール(重要文化財です)。日本でこんな古く美しいホールでコンサートを聴けるのはこの中央公会堂だけなので是非とも知らない方には来て欲しい。


それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!



中ホールもまるでタイムスリップしたような素敵な雰囲気で音響も抜群。

 
大阪市中央公会堂




   藤岡 幸夫



2010/02/21


   指揮者「広上淳一さん」の話


今日は毎年恒例になった加古川でのコンサート。
お客様の雰囲気がすごく暖かくて振ってて楽しかった!

関西フィルもいい音がしてたし、ショパンのソリストの横山幸雄さん素晴らしかったです。皆さんありがとうございました!


部屋に帰って来てなんの気なしにテレビをつけたら尊敬する先輩指揮者の広上淳一さんがN響を指揮してた。

広上さんは僕のイギリス留学時代からよく明け方まで飲んで僕を励ましてくれた大好きな、そして素晴らしい指揮者だ。

広上さんが指揮してたのは武満徹さんのワルツ「他人の顔」。僕がこの曲を指揮するときはフレンチっぽい武満さん独自の音色にこだわるのだけど広上さんは全く違うアプローチ・・・。

背筋がゾッとするような音楽をオーケストラから引き出してた。この曲の本質を見事にえぐっていたと思う。
改めて凄い指揮者だと思った・・・。





   藤岡 幸夫


※2/21 加古川公演 event reportはこちら
2010/02/20


今日は関西フィルと明日の加古川(兵庫県)のコンサートリハーサル。

以前も書いたけどショパンのピアノ協奏曲の1番はデビューしたての頃はあまり面白いと思わなかったけど、今では大好きな曲のひとつ。

関西フィルはショパンらしい繊細で美しい音色を引き出してくれて嬉しい。

久しぶりに共演するソロの横山幸雄さんのショパンは格調高く明日が楽しみ。

それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!





   藤岡 幸夫


2010/02/18


 月曜は関西フィルと毎年恒例の東大谷高校の卒業コンサート。
とても明るい雰囲気で関西フィルもすごくノってて楽しかった。この中から新しいクラシックファンが生まれてくれることを願う。
 皆さんありがとうございました!

 次の日は下田バレエ団の方たち、琵琶湖ホールのスタッフの方たちと3月の毎年恒例の親子コンサートの打ち合わせ。素敵な舞台になりそうで楽しみ。

 今週はマーラーの勉強はお休み。3月に東京フィルと取り上げる吉松さんの新作のスコアが2曲届く。
新しい作品のスコアを読む時間はいつもワクワクする。
ドヴォルザークの 「アメリカ」 をオーケストラに編曲したものはスコアが届く前はどうなんだろう?とちょっと心配だったが吉松さんのセンス抜群。 「タルカス」 はすごく難しい・・・久しぶりににどうやって振るんだ?とちょっと今から冷や汗。もちろん何とかします。

 今日は東京は雪。部屋からのんびり雪景色を楽しみたかったが、これから雑誌の取材とFMの収録。

 今週の日曜日は久しぶりに日本を代表するピアニストの横山幸雄さんと大好きなショパンの1番(もちろん関西フィル)。加古川の皆さんに再会できるのも楽しみ。

 それでは皆さんコンサートでお会いしましょう。


   藤岡 幸夫




過去の一覧はこちら