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〜 シリーズ 「今月の一枚」 Vol. 5 〜
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〜トスカニーニ指揮/ヴェルディ:歌劇「椿姫」(全曲)/NBC交響楽団〜

  さて今月の一枚は僕にとって指揮者のきっかけを与えてくれた一枚です。

僕は小さいころから寝る前に、ピアノが上手だったお袋がいつもクラシックをかけてくれた。妹二人と三人で毎晩、川の字になってクラシックを聴きながら寝てた。

幼稚園に入る頃の僕のお気に入りは「椿姫」の前奏曲で、小学校に入ってから歌劇「椿姫」の
ハイライト盤を買ってもらって毎晩聴いていた。そのうち妹二人と三人で耳で覚えたイタリア語で合唱しながら寝てた(もちろん聞こえたままに歌ってるからめちゃくちゃだ)。

小学校3年の終わりごろに、話の筋も完璧にわかっていたのでどうしても全曲を聴きたくなって、自分のお小遣いで買った(古い録音でモノラルだったから安くて買えた)のがこのトスカニーニの「椿姫」だった。この演奏を聴いたときのショックは本当に凄かった! とにかく今まで聴きなれていたメロディが全く違って生き物のように聴こえ、凄く情熱的で聴いてる僕のカラダが熱くなったのをよく覚えてる。

お袋に何でこんなに演奏が違うのかと聞いたところ、指揮者が違うからだと教えてくれた。それから指揮者に憧れはじめたわけだ。
ピアノは習っていたけど、トスカニーニがチェロ奏者だったことを知ってチェロも始めた(たまたま、祖父もオヤジもアマチュァでチェロを弾いていた)。

トスカニーニの演奏は今聴くとちょっと早すぎるところもあるけど、とにかく強烈だ。音楽に血が通ってるとはこういう演奏のことを言うのだと思う。


とにかく僕は小学生の頃は椿姫にまるで恋をしてるように毎日この演奏を聴き続けていた。ヴィオレッタ(椿姫)が可哀想でしょうがなかったし、アルフレード(恋人)の情けなさに頭がきてたし、ジェルモン(アルフレードの父)はなんていい人なんだろう!と子供心に感激してた。

そんな僕を見かねた両親が日本に来日したイタリア歌劇団の「椿姫」に連れて行ってくれた。妹二人を家に置いて三人で出かけるなんて初めてだったし、なんといっても生のオペラを見れることが大興奮だった。 いよいよコンサート当日、生のオーケストラが奏でる前奏曲に心が振るえ、幕が上がってヴィオレッタの登場前はもう心臓がはちきれそうだった。

そしてヴィオレッタの登場・・・・・もの凄い大ショック・・・僕がイメージしてた美しい女性とは違い、小学生の目にはただの太ったおばちゃんだった・・・

僕は上演中にお袋やオヤジに「なんであの人がヴィオレッタなの?」 「なんであんなに太ってるの?」と最後まで聞き続けたらしい・・

実際僕はヴィオレッタが登場した後のことは全く覚えてない。

話はそれてしまったが、今でもトスカニーニの演奏はどれも強烈で新鮮です。是非聴いて見てください!

そして12月5日には大好きなヴェルディの最高傑作「レクイエム」を振ります。
こちらもお楽しみに!
    アルトゥーロ・トスカニーニ (Arturo Toscanini, 1867-1957)

  イタリア出身。パルマ音楽院でチェロと作曲を学び首席で卒業。
ミラノ・スカラ座の常任指揮者としてイタリアを代表する存在となり、 アメリカでもニューヨーク・フィル等を振り人気を博した”スーパースター”指揮者。
  NBC交響楽団(1937-1954)は、トスカニーニの指揮をNBCラジオ(米)で放送すために創設されたオーケストラで、彼と多くの名演を残している。

  商品番号:BVCC-38044  発売:1999/05/21  BMGJAPAN
   ※このCDには歌詞・対訳はついていません。


作品No.5 2007年11月


「今月の一枚」 おまけ↓



      〜 グローヴァー・ワシントンJr.  「ワイン・ライト」 〜 (1980)

以前にも書いたけど、僕は高校2年までは指揮者の夢へまっしぐらで勉強していてクラシック以外の音楽は一切うけつけなかった。でも彼女ができて一気に変わった。彼女が大好きだったオフ・コースを聞くようになり、ディスコにまでハマッてしまった。クラシックしか知らなかった僕にとって全ての音楽が新鮮だったし、魅力的だった。

大学に進学する直前に早々と免許を取った親友から「夜ドラしようぜ」と誘われた。
その頃の僕は「こんな俺が指揮者になんかなれるわけない」と指揮者の夢を諦めるために必死に遊びはじめていた。(ちなみに僕は中学から大学まで一貫教育だったから受験は無かった)。

「夜ドラ」なんて初めてで横浜に住むその親友が夜の「港の見える丘公園」や首都高速を走らせてくれた。家族や親戚の人以外の運転でドライヴなんて初めてだったので、助手席の僕はめっちゃロマンティック(隣にいるのは親友の男なのに)で心が躍った。

いつか僕も彼女と「夜ドラ」をしたいと心底思った。

そのとき親友がかけてくれたのが、この「ワイン・ライト」だ。

このときフュージョンというジャンルの音楽を初めて聴いた。セクシーに歌うSAXがドライブを最高に演出してくれる。とにかくアレンジのセンスも抜群で何度聴いても飽きなかった。僕の青春時代に最も聴いたアルバムの一つです。

今聴いても新鮮。とにかく80年代の音楽って今でも聴いてて古臭さを感じないものが多い。
  グローヴァー・ワシントンJr. (Grover Washington,Jr. ,1943-1999)

 アメリカ ニューヨーク州生まれ。フュージョン界を代表するサックス
奏者。このアルバムはJAZZ ALBUMチャート連続29週1位を記録し大ヒット。 スムース・ジャズの原点となった一枚。5曲目「クリスタルの恋人たち」はPOPチャートでも2位を記録した誰もが知る名曲。

 商品番号:WPCR-25071 発売:2007/07/25 ワーナー・ミュージック

      <収録曲が試聴いただけけます。


おまけNo.5 2007年11月


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